インフルエンザワクチンは、病気と免疫機能不全を引き起こす①

日本では冬になるとインフルエンザが蔓延して猛威を振るっていて、インフルエンザワクチンが毎年推奨されています。安全で問題がないと巷では言われているインフルエンザワクチンですが、実は医学的根拠に基づいて容認された基準を満たしていません。

インフルエンザワクチンは、客観的に見ただけで、プラセボでもランダム(無作為)の対象ではありません。インフルエンザワクチンの提唱者は、無作為な試験はワクチン被験者の恩恵を否定することになるから非合理的だと言っています。この主張の問題点は、インフルエンザワクチンが有益だと推定しているところです。しかしインフルエンザワクチンの有効性(利益)の証明には、無作為、プラセボ、二重盲検査が必要です。観察研究では、インフルエンザワクチンが有効で利益があると証明したことにはなりません。観察研究は相関を示すことができず、因果関係も証明できません。そして、相関性は因果関係ではありません。

インフルエンザワクチンに限らずすべてのワクチンにおいての観察研究では、選択の偏りに大きな問題があります。

インフルエンザワクチンを接種することを選択した人は、接種を受けなかった人よりも健康を求める傾向があり、これはインフルエンザワクチンが健康上の理由と関係している理由をほぼ説明していることになります。

ですが、インフルエンザワクチンに関するいくつかの無作為、プラセボ対照試験があり、それらは気になる結果を示しています。

小児における無作為試験

2011年に、6歳から15歳の115人の子供が無作為に、インフルエンザワクチンかプラセボかで調査されました。この調査でわかったことは、インフルエンザワクチンを受けた子供は、インフルエンザ以外の病気になる割合が増えたということです。ワクチンとプラセボは11月と12月に行われ、調査はその後9か月間続き、子供たちの(被験者)病気とウイルス感染についてモニターされ、病気になった場合はどのウイルスに感染したかを特定しました。

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/22423139

結果はいいものではありませんでした。インフルエンザに対する感染率はワクチン接種者(4.3%)とプラセボ(6.5%)、両者ともほぼ変わりありませんでしたが、インフルエンザ以外に感染するリスクが、インフルエンザワクチン接種者の方が4.4倍も高かったです(インフルエンザワクチンを受けなかった子供3人がインフルエンザ以外に感染したのに対し、インフルエンザワクチンを受けた子供はその数が20人と4.4倍も高かった)。この結果は、統計学的にとても重要です。P<0.01

もっとも一般的な非インフルエンザ感染は、ライノウイルスとコクサッキーウイルスでした。感染しても比較的軽度で済みますが、感受性の強い人にはとても重大な問題を引き起こします。また、他の呼吸器系ウイルスも報告されています。

結果:

非インフルエンザ呼吸器系ウイルス感染の増加のリスクが認められ、ライノウイルス、コクサッキーウイルス、エコーウイルス感染の増加も認められた。そしてインフルエンザワクチン接種者は、その他の呼吸器系ウイルスから体を守る免疫力が一時的に働いていなかった。

インフルエンザワクチンを接種すると、インフルエンザより危険なライノウイルスやコクサッキーウイルスに感染しやすくなります。

この免疫障害が、どれほど広範囲で長期継続するのかはまだ分かっていません。

非インフルエンザ感染は、主に1月と3月でした。インフルエンザワクチン接種後、1か月と3か月後です。これは少なくとも、インフルエンザワクチン接種後、免疫抑制が3か月は続くということを意味します。

オーストラリアの研究でも、インフルエンザワクチン接種者の非インフルエンザ感染の増加が認められています。6か月から35か月の381人の乳幼児を対象に行われたもので、これは上に書いたように、無作為とプラセボ試験ではなく、対象者(子供の両親)が自らインフルエンザワクチンを接種するかしないかを決めています。だからこの研究は選択の方よりの影響を受けやすかったと言えますが、それでも結果は興味深いものでした。

被験者は、どのワクチンの接種を選択したかにより3つのグループに分けられました。

  • 通常の2回接種
  • 1回接種
  • 非接種

被験者は接種後13週間観察され、インフルエンザワクチン接種2回、1回のグループは、非インフルエンザ感染の増加が観られ、インフルエンザ感染に関してはどのグループにも違いは見られませんでした。この結果は、先に書いた結果と同じです。

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4181477/pdf/irv0008-0293.pdf

インフルエンザワクチンを接種していない子供の方が、健康で病気になる率も少ないです。

非インフルエンザ感染は、1回、2回接種した子供の方が、非接種の子供よりも1.6倍多かったことがわかりました。

この試験から得られた面白い結果に、インフルエンザワクチンの接種を受けなかった子供は、この試験の前からもその後も、病気になる確率が低いということがわかりました。これはどういうことかと言いますと、インフルエンザワクチンの接種を拒否した子供は、トータルで接種したワクチンの数が少ないからです。(インフルエンザワクチンを拒否した子供は、それ以外のワクチンも拒否しているという過程に基づいています。)

このことからわかるのは、ワクチン(予防接種)は子供を更に弱く病気にしてしまうということです。

インフルエンザワクチンは、インフルエンザ以外の病気を引き起こす危険性が高まります。

Updated: 2019年5月17日 — 9:34 AM