30年以上も前に予防接種の危険性を書いていたレオン・チャイトー

2018年9月20日にレオン・チャイトー氏が亡くなりました。 
Leon Chaitow, ND, DO (1937-2018)

彼は世界的に有名なイギリスの自然療法医、整骨療法医、鍼灸師で、臨床経験は40年以上でした。1960年に英国オステオパシー医学部を卒業し、35年以上にわたりヨーロッパ、アメリカ、カナダ、そしてオーストラリアのカイロプラクティック、理学療法、整骨院、自然療法およびマッサージの学校で客員講師を務めました。彼はイギリス政府によってコンサルタントとして任命された最初の自然療法医です。

彼は同時に、健康に関するジャーナリストとしても有名で、70冊以上の本を出版しています。

レオン・チャイトー氏も、30年も前に予防接種(ワクチン)の危険性について本を出版していました。3年程前に偶然古本屋で発見して購入したのですが、彼だけの意見ではなく、予防接種に疑問を感じていた医師等にも協力を求め出版したのが、Vaccination and Immunizationという本です。

内容は古いですが、彼が30年前に書いていたことが、今現在でも議論されていたり、今の時点でも十分に通用する内容だと思います。
レオン・チャイトーはワクチンすべてを否定しているわけではなく、有効なものもあると書いてあります。ただやはり害の方が大きいので、それはこれから子供にワクチンを打とうとしている親がきちんと責任を持って考えることであり、もしも打たないという選択をするなら、免疫力を高める食事等きちんと考えることと書いてありました。
この本の2章に、先日書いた天然痘の撲滅はワクチンによるものではないという同じような内容が書かれた部分がありましたので、それを少しここに簡単に書いてみようと思います。ジェンナーはワクチンを発明した神様のように言われているので、意外な書かれようで多少驚きます。
  • エドワード・ジェンナーがきっかけで、天然痘のワクチン接種が正式に開始された
  • 散髪屋と足の専門治療医としても傍らに働いていた
  • ジェンナーはJestyという農夫から、牛痘に晒されていると天然痘にかからないということを聞いて知った
  • だけどこの話はもっと入りこんでいて、ヒントをくれた農夫Jestyの意見も無視し、ジェンナーは馬から得られたものであるとし、牛は馬痘(horsepox)に感染していたと主張した
  • そしてジェンナーは、病気の馬からの接種を進めた
  • その結果、人々に夢を与えたジェンナーは、イギリス政府から30,000ポンドの賞金を得た
  • 牛痘のワクチンを接種しても天然痘になったという多くの例が出ていたのにも関わらず、一度感染すれば二度と天然痘には関わらないという主張は受け入れられた
  • その後、西ヨーロッパで天然痘が大流行し、これがきっかけでジェンナーが主張していたワクチンは禁止された
  • 1870~1871年にドイツで天然痘が大流行し、1,000,000人以上が疾患し、120,000人が亡くなった。この時の大流行では96%の人々が天然痘になる前にワクチン接種をしていた
  • ビスマルクは、これらの湿疹性の疾患は牛痘接種によるものだとドイツ全州に通達を送った。
  • にも関わらず、その後7年間、再接種が続いた
  • 天然痘の予防接種が始まり、天然痘の予防接種開始前よりも大流行が起こった(以前は7年目毎が接種開始以降は7か月毎に流行と大量の死人が発生)
  • その後自体を重く見た専門家は、隔離を始める
  • 隔離を始めると、驚くほど効果が上がり、天然痘の発生は低下した
まだまだ先が続きますが、天然痘はやはりワクチン接種で撲滅ではなく、隔離と公衆の衛生改善が一番大きかったみたいです。麻疹も予防接種のおかげで減ったと言われていますが、麻疹の予防接種開始前から、感染者はかなり減ってきていました。その減って来ていた時に麻疹のワクチンが開始されたのにも関わらず、ワクチンのおかげで麻疹が減ったことになっています。
これ以降の章にも、ポリオワクチンやジフテリアワクチンのことについて書いてあるのですが、ポリオワクチンでポリオを発症した人数の多さとその理由、ジフテリアの抗毒素の値が高くてもジフテリアになる、抗体=免疫=その病気にならないというわけではないという説明もありました。それはまたいつかここに書きたいと思います。
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Updated: 2019年3月1日 — 7:59 AM